リトグラフ 1972年
限定部数:300部中187番
出版:Galerie Putman
刷り:Clot, Bramsen & Georges(パリ)
カタログ・レゾネ:
Chenivesse n°9
48.30 × 64.80 cm | 19.02 × 25.51 in.(イメージサイズ)
鉛筆による直筆サイン入り
真正証明書付き
コンディション:非常に良好
Arches紙
上部余白に修復跡あり
作品説明
本作《少女の夢》は、1960年代に**Nouveau Réalisme**のメンバーとして活動した、フランス系アメリカ人の重要なアーティスト Niki de Saint Phalle の絵画世界へと私たちを導く作品です。
1970年代の彼女のスタイルを典型的に示すこのリトグラフでは、精密な線描と鮮やかな色彩が印象的に用いられています。どこか子どもの絵のような無邪気さを持つ表現は、作家にとって日記のような役割を果たしており、自身の感情や世界観を率直に表しています。
画面には物語的な構成はなく、人物やさまざまなモチーフが並置されています。それらはニキ・ド・サンファルの芸術世界を形づくる象徴的なイメージです。
まず目を引くのは二つの頭を持つ蛇です。この動物は長いあいだ作家にとって恐怖の象徴でしたが、描くことによってそれを自らのものとし、「恐れを喜びへと変えたい」と語っています。ここでは、困難を乗り越える力、すなわちレジリエンスの象徴として現れています。またこの蛇と木のモチーフは生命の樹を想起させ、フランスの Musée des Beaux-Arts d'Angers の中庭に設置された彼女の記念碑的彫刻にもつながっています。
さらに画面のいくつかの要素は Tarot de Marseille を想起させます。作家はこの占術に強い関心を抱き、そのインスピレーションはイタリア・トスカーナのガラヴィッキオに建設した壮大な彫刻公園 Tarot Garden にも結実しました。
作品に描かれた月は想像力を、太陽は知性とその力を象徴し、車輪は運命を示す「運命の輪」を想起させます。
タロットでは、人はカードに自らの問いや不安を投影します。同じように、この作品も見る者それぞれの感情や想像力に応答します。
それは、喜びに満ちた内省へと誘う作品なのです。
