ミッシェル・アンリ 【ローマの窓辺】オリジナルシルクスクリーン 作家自筆サイン入り【額付】
ミッシェル・アンリ 【ローマの窓辺】オリジナルシルクスクリーン 作家自筆サイン入り【額付】
200部限定 メージサイズ49x67cm 額サイズ78x95cm 2000年制作
シルクスクリーンは20世紀初頭に発明された。孔版画の技法で、シルクなどもメッシュの網目から色を染み出させて紙や布にその色を移し取る技法です。色を染み出させない部分は塞ぎます。使用する色の数だけ版を重ねます。1950年代にアメリカのウオーホールなどが芸術分野で使用して、アート版画技法として広まりました。色を大量に染み出させれば、油彩絵具のような厚みも出せるので、マチエール(筆などで付けた絵具の質感)が美しいミッシェル・アンリには最適な版画技法です。
ミッシェル・アンリは花をメインに描く画家でビュッフェ、ブラジリエなどと共に20世紀フランス画壇を代表する画家です。絵画から幸福感感じられるので、フランスでは幸福の画家、ポピーを多く描くのでアメリカではポピーの王様と呼ばれています。透明感のある色彩は、宝石に例えられます。赤はルビーの色、ブルーはサワイアの色、緑はエメラルドの色、深みのあるブラウンはトパーズの色言われます。ミッシェル・アンリの絵画はパリ市近代美術館、スエーデン王室、モナコ公国、サウジアラビ王室等が収蔵しています。ギャルリー亜出果は1995年以来ミッシェル・アンリの日本総代理店として日本各地の有名百貨店、画廊でミッシェル・アンリ来日展を企画し、ミッシェル・アンリの作家自筆サイン入りオリジナル版画の制作、絵画版画の販売、著作権の管理をしています。
このオリジナルシルクスクリーン版画は弊社(ギャルリー亜出果)が2000年に作家ミッシェル・アンリと共同制作した4部作(ベニスのブーケ、ベニスのコクリコ、ローマの窓辺、パリのアート橋)です。ミッシェル・アンリが私の眼前でサインをいれました。サインを入れるスピードの速さに驚いた事を思い出します。
作品解説
透明感のあるグリーンを基調にしている。グルーンは溌剌としたヘルシーなイメージがある色彩だが、ミッシェル・アンリは又しても、色彩の定義を変えてしまった。彼のグリーンはエメラルドの様な、神秘的で透明感のある色彩だ。窓の向こうにローマの建築物が見えている。窓辺には、桜の小枝、野バラ、スモモがクリスタルの器に配されている。室内の春の花と果物が窓の外の2000年の歴史を刻むローマの建築物と美しさを競っているようだ。遠方に広がる古代の風景と2000年後の現在がミステリアスで透明感のあるグリーンの帯で隔てられている。
ギャルリー亜出果 武田康弘