ギャルリー亜出果
アンドレ・マッソン Andre Masson Sonnets by Louise Labé(ルイーズ・ラベ「ソネット集」)
アンドレ・マッソン Andre Masson Sonnets by Louise Labé(ルイーズ・ラベ「ソネット集」)
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リトグラフ、1972年
限定部数:74/150
出版:André Sauret(モンテカルロ)
刷師:Mourlot(パリ)
イメージサイズ:54.00 × 33.00 cm
(21.26 × 12.99 in.)
紙サイズ:65.00 × 50.00 cm
(25.59 × 19.69 in.)
鉛筆による作家直筆サイン入り
真正性証明書付き
保存状態良好
作品解説
1972年に制作されたこのリトグラフは、André Masson が、16世紀フランス・ルネサンスを代表する女性詩人 Louise Labé の『ソネット集』に寄せて制作した詩情豊かな作品です。
ルイーズ・ラベは、「リヨンの美しき綱渡り師」とも呼ばれ、恋愛や情熱、女性の内面的感情を大胆かつ繊細に詩へ昇華したことで知られています。マッソンはその文学世界に共鳴し、言葉を視覚的イメージへ変換するように幻想的な画面を生み出しました。
画面に現れる人物像は、音楽を奏でる恋人として描かれています。柔らかく流れるような身振りや曲線的なフォルムは、まるで音楽そのものが画面の中を漂っているかのような印象を与えます。特にマンドリンは、本作において重要な象徴となっており、単なる楽器ではなく、愛情や誘惑、感情表現の媒介として描かれています。
マッソン特有の軽快で即興的な線描には、シュルレアリスム時代から続くオートマティスム(自動記述)の精神が感じられます。一方で、1970年代の作品らしい抒情性と洗練も加わり、初期作品に見られる激しさよりも、より詩的で優雅な空気が漂っています。
また、曲線的でリズミカルな線には、東洋書道やカリグラフィーへの関心も反映されており、視覚芸術と音楽、詩が一体となったような独特の空間が形成されています。本作は、文学・音楽・愛という普遍的テーマを、マッソンならではの自由な想像力によって表現した魅力的な作品です。
