ニキ・ド・サンファル Niki de Saint Phalle

ニキ・ド・サンファルは、鮮やかな色彩と大胆な造形による彫刻や絵画で知られる20世紀後半を代表する現代美術家です。女性像をモチーフにした《ナナ》シリーズなどで広く知られ、自由で生命力に満ちた作品によって国際的な評価を得ました。

1930年、フランスのヌイイ=シュル=セーヌに生まれる。幼少期からアメリカとフランスで育ち、若い頃はモデルとして活動しました。1950年代に独学で絵画を始め、芸術家としての道を歩み始めます。

1960年代初め、銃で絵具袋を撃ち抜いて作品を完成させる「シューティング・ペインティング」を発表し注目を集めました。この頃、美術評論家Pierre Restanyが提唱した**Nouveau Réalisme(ヌーヴォー・レアリスム)**のグループに参加し、現代美術の新しい潮流の中で重要な作家として活動します。

その後、豊かな曲線を持つ女性像の彫刻《Nanas》シリーズを制作し、明るく力強い色彩と生命感あふれる造形で世界的な人気を得ました。

また、スイスの芸術家であるJean Tinguelyと結婚し、共同制作も行いました。二人はヨーロッパ各地で大規模な彫刻やパブリックアートを制作しています。

1970年代以降はイタリア・トスカーナに巨大な彫刻庭園《Giardino dei Tarocchi(タロット・ガーデン)》の建設に取り組み、約20年をかけて完成させました。

2002年、アメリカ・カリフォルニア州で死去。
ニキ・ド・サンファルは、女性の力や自由を象徴する独創的な作品によって、現代美術の重要な作家として高く評価されています。