商品情報にスキップ
1 1

ギャルリー亜出果

アンドレ・マッソン Andre Masson The Rape of Europa(エウロペの略奪)

アンドレ・マッソン Andre Masson The Rape of Europa(エウロペの略奪)

通常価格 ¥2,300,000 JPY
通常価格 セール価格 ¥2,300,000 JPY
セール 売り切れ

パステル(モダン)、1932年

紙サイズ:62.00 × 46.50 cm
(24.41 × 18.31 in.)

鉛筆による作家直筆サイン入り
真正性証明書付き
保存状態良好

木炭デッサンにパステル彩色

作品解説

1932年に制作されたこの作品は、André Masson が神話的テーマを独自のシュルレアリスム的感覚で再解釈した重要な作品です。題材となっている「エウロペの略奪」は、ギリシャ神話においてゼウスがエウロペを連れ去る物語として知られ、西洋美術では古くから多くの画家たちによって描かれてきました。

しかしマッソンは、この古典的主題を単なる神話画としてではなく、人間の本能、不安、欲望、暴力性を象徴する心理的イメージとして描いています。画面に現れる角を持つ人物像は、人間と獣性の境界を曖昧にし、神話世界を夢や無意識の領域へと変貌させています。

木炭による鋭く流動的な線描は、人物たちの動きに強い緊張感を与えながら、同時に即興的なエネルギーを感じさせます。さらに淡いパステル彩色が加えられることで、作品には幻想的で詩的な空気感が生まれ、暴力的主題の中にも独特の静けさと繊細さが漂っています。

1930年代のマッソンは、シュルレアリスムの中心的存在として、自動記述や無意識の表現を追求していました。本作にも、理性を超えた衝動的イメージと神話的象徴が複雑に絡み合う、彼独自の芸術世界が色濃く表れています。

また、ピラミッド状に構成された人物群は、画面に古典絵画的な安定感を与えつつ、その内部では線と形態が絶えず揺れ動き、精神的な不安定さを生み出しています。神話、夢、暴力、エロスが交錯するこの作品は、アンドレ・マッソン芸術の核心を示す優れた一枚といえるでしょう。




詳細を表示する