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ギャルリー亜出果

三枝浩子 春夏秋冬

三枝浩子 春夏秋冬

通常価格 ¥200,000 JPY
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サイズ : F15 (25.7 × 20.9 インチ/ 65.2 × 53.0 cm)
制作年 : 2026 年
素材 : アクリルガッシュ、 ワニス、 キャンバス

《春夏秋冬》 三枝浩子 作品解説

情熱的なピンクと深い青が画面全体で溶け合い、そこに黄色や水色の光がわずかに差し込む、色彩豊かな一作です。移り変わる季節のように、画面を横切る色彩の帯が絶えず変化し続ける時間の流れを感じさせます。

構図とマチエール 垂直方向に流れる筆致が地層のように色を重ね、その上を黒い線と滴りが緩やかな円弧を描きながら画面を包み込んでいます。この円環の動きは、これまでの三枝作品にも見られるモチーフですが、本作ではより穏やかに、まるで季節が巡るように画面の左側から静かに旋回しながら広がっています。色彩の重なりの中には、こすれたようなドライブラシの跡や、絵具が擦過した痕跡も見られ、時間の経過による移ろいや摩耗の感覚を視覚的に表現しています。

色彩の対比 情熱と生命力を思わせるピンク・赤系統と、静けさや内省を思わせる紺・青系統が画面の左右で緩やかにせめぎ合い、その間を黄色の光がところどころに顔をのぞかせています。この暖色と寒色の共存は、春夏の躍動と秋冬の静けさという対極的な季節感を同一画面に凝縮させたものと読み取れます。黒の線描は、そうした色彩の移ろいを縫い合わせる時間軸そのもの、あるいは出会いと別れを繰り返す人々の軌跡のようにも見えます。

主題性 タイトルの「春夏秋冬」が示す通り、この作品は自然の四季の巡りを、社会や人間関係の流動性になぞらえて描いています。出会いと別れ、成長と衰退を繰り返しながらも、その循環自体が生命や社会を絶えず再生させていく――そうした個人と世界、自然と社会が響き合う普遍的なリズムが、色彩の重なりと円環の動きを通じて表現されています。

激しい色彩の応酬でありながら、どこか郷愁を誘うような温かみを湛えた本作は、変化そのものを肯定する、三枝浩子ならではの循環的な世界観を体現した一枚と言えるでしょう。


作家コメント
季節の移り変わりは、 社会の流動性や人々の出会い、 別れ、 再生を象徴している。 自然と社会、 個人と世界が絶えず変化し
続ける、 その循環を描いた作品。

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