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ギャルリー亜出果

三枝浩子 【未完の肯定】

三枝浩子 【未完の肯定】

通常価格 ¥600,000 JPY
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サイズ : F50 ( 46.0 × 35.8 インチ/ 116.7 × 91.0 cm)
制作年 : 2026 年
素材 : アクリルガッシュ、 ワニス、 キャンバス


《未完の肯定》 三枝浩子 作品解説

赤・黄・青・緑が激しくせめぎ合う、エネルギーに満ちた大画面の一作です。垂直に流れ落ちる絵具と、画面全体を貫く黒い線描が、燃え上がる炎のような、あるいは降り注ぐ光の帯のような強烈な視覚効果を生み出しています。

構図とマチエール 縦方向のドリッピングを基調としながら、中央には大きな円弧を描く黒い線が幾重にも重なり、画面にまとまりと動きの中心を与えています。この円環的な線は、閉じきらない「未完」の形そのものを思わせ、絵具の飛沫や滴りとともに、絶え間ない生成と変化のプロセスを画面に刻み込んでいます。上部は色彩が密集し重厚な印象を与える一方、下部へ向かうにつれて白い余白が現れ、画面全体に呼吸するようなリズムと開放感をもたらしています。

色彩の対比 赤と黄を主軸に、ところどころに差し込まれる青、緑、紫のアクセントが、単調になりがちな暖色の連なりに緊張感と奥行きを与えています。黒の飛沫と線は、色彩を分断しつつも同時に画面をつなぎとめる骨格として機能し、混沌の中に一つの構造を浮かび上がらせています。

主題性 タイトルの「未完の肯定」が示す通り、この作品は完成された静的な美ではなく、絶えず変化し続けるプロセスそのものを主題としています。作家が語るように、未完成であることは欠如ではなく、可能性を宿す状態であり、成長や変容を受け入れる開かれた姿勢こそが人間らしさの本質だとする思想が、画面いっぱいに広がる色彩の奔流と、閉じきらない円環の線によって視覚化されています。

激しい色彩の衝突と、それを緩やかに束ねる円弧の構図が同居することで、混沌と秩序、破壊と生成という相反する力が拮抗する、ダイナミックな一作となっています。

 

作家コメント未完成であることは、 不完全であることではなく、 可能性を宿すこと。 本作は、 絶えず変化し続ける存在としての人間の価値
を讃える。 成長、 変容、 そして変化を受け入れる開かれた姿勢こそが、 人間らしさの本質的な表現である

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