ギャルリー亜出果
アンドレ・ブラジリエ 『カドル・ノワール』(Le Cadre noir) 油彩、46 × 55 cm(18.1 × 21.7 in.)1963年頃
アンドレ・ブラジリエ 『カドル・ノワール』(Le Cadre noir) 油彩、46 × 55 cm(18.1 × 21.7 in.)1963年頃
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アンドレ・ブラジリエ(1929年 - )による1963年頃の油彩作品《カドル・ノワール》。「カドル・ノワール(黒い枠)」とは、作家の故郷ソミュールに1828年から続く、フランス国立馬術学校の精鋭騎馬教官団の名称であり、その黒い制服姿は同地を象徴する存在として知られています。
画面には、白い柵を背景に、漆黒の馬にまたがった黒衣の騎手たちが規則正しく並ぶ中、ただ一頭、燃えるような赤い馬とその騎手が際立って描かれています。この鮮烈な色彩の対比は、フォーヴィスムからの影響を色濃く感じさせるとともに、馬という生涯を通じたブラジリエの主要テーマ——「力強さ、躍動感、そして美を象徴する存在」——を端的に体現しています。
生まれ故郷ソミュールの伝統と誇りを、大胆な色使いと動きのある構図で描き出した、初期ブラジリエの重要な一枚です。
