ギャルリー亜出果
アンドレ・ブラジリエ 『鏡』(Les Miroirs)油彩 65.4 × 50.3 cm(25.7 × 19.8 in.)1982年
アンドレ・ブラジリエ 『鏡』(Les Miroirs)油彩 65.4 × 50.3 cm(25.7 × 19.8 in.)1982年
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アンドレ・ブラジリエ(1929年 - )による1982年の油彩作品《鏡》。フォーヴィスムやゴーギャンからの影響を感じさせる大胆な色彩とともに、ブラジリエが長年描き続けてきた"室内の情景"を代表する一点です。
画面には、金色の縁取りが施された二つの鏡と、白いカサブランカを生けた花瓶を背に、黒い装いの女性が佇む姿が描かれています。優雅なポーズで鏡を覗き込む女性の姿は、しばしば作家の妻でありミューズでもあったシャンタルをモデルにしたとされ、静謐でありながらどこか劇場的な緊張感を漂わせています。
淡いブルーグレーの壁面、鏡面に映り込む深い青、そして花瓶の白と緑の対比が、平面的で装飾的な構成のなかに巧みな奥行きを生み出しており、日本の浮世絵にも通じる画面構成はブラジリエ独自の特徴です。「鏡」というモチーフは、内省や自己と向き合う時間、また現実と虚像の間を揺れ動く詩的な世界観の象徴と
