ミッシェル・アンリ 【グランパレ】オリジナルシルクスクリーン版画 作家自筆サイン入り【額付】
ミッシェル・アンリ 【グランパレ】オリジナルシルクスクリーン版画 作家自筆サイン入り【額付】
300部限定 メージサイズ52x65㎝ 額サイズ82x94cm 1986年制作
シルクスクリーンは20世紀初頭に発明された。孔版画の技法で、シルクなどもメッシュの網目から色を染み出させて紙や布にその色を移し取る技法です。色を染み出させない部分は塞ぎます。使用する色の数だけ版を重ねます。1950年代にアメリカのウオーホールなどが芸術分野で使用して、アート版画技法として広まりました。色を大量に染み出させれば、油彩絵具のような厚みも出せるので、マチエール(筆などで付けた絵具の質感)が美しいミッシェル・アンリには最適な版画技法です。
ミッシェル・アンリは花をメインに描く画家でビュッフェ、ブラジリエなどと共に20世紀フランス画壇を代表する画家です。絵画から幸福感感じられるので、フランスでは幸福の画家、ポピーを多く描くのでアメリカではポピーの王様と呼ばれています。透明感のある色彩は、宝石に例えられます。赤はルビーの色、ブルーはサワイアの色、緑はエメラルドの色、深みのあるブラウンはトパーズの色言われます。ミッシェル・アンリの絵画はパリ市近代美術館、スエーデン王室、モナコ公国、サウジアラビ王室等が収蔵しています。ギャルリー亜出果は1995年以来ミッシェル・アンリの日本総代理店として日本各地の有名百貨店、画廊でミッシェル・アンリ来日展を企画し、ミッシェル・アンリの作家自筆サイン入りオリジナル版画の制作、絵画版画の販売、著作権の管理をしています。
このオリジナルシルクスクリーン版画はパリ4部作(グランパレ、ノートルダム、モンマルトルのサクレクール寺院、エッフェル塔とアイリス)として1986年にパリの版元で制作されました。パリの版元から直接2004年に購入した作品です。
作品解説
グランパレはセーヌ川に掛かるアレクサンダー三世橋に隣接している。どちらも1900年頃建てられ、パリの名所になっている。幾重にも重ねられた階段状の構図になっている。黄色い花のコンポートが置かれている最前面の後ろに、煌めくセーヌの川面が重ねられ、さらに、アレキサンダー三世橋が重ねられ、アレクサンダー三世橋の黄金色の彫刻を頂いた欄干とグランパレの屋根が重ねられていて、最後景は青、白、ピンクの空、とキャンヴァスを水平に重箱のように5段階に重ねてあり、階段を上っていくように下から上に視線が上がっていく仕組みになっている。水平な面の積み重ねが絵画に重厚感を与えている。黒で描かれた、グランパレのガラス屋根など、落ち着いた色調になって構図の重厚感と調和している。その中で唯一黄色い花弁がコンポートの中で、橋の欄干の黄金色の彫刻と響きあいながら艶やかにさいている。
ギャルリー亜出果 武田康弘