ミッシェル・アンリ 【ベニスの窓辺】オリジナルシルクスクリーン版画 作家自筆サイン入り【額付】
ミッシェル・アンリ 【ベニスの窓辺】オリジナルシルクスクリーン版画 作家自筆サイン入り【額付】
250部限定 メージサイズ35x43cm 額サイズ65x71cm 2002年制作
シルクスクリーンは20世紀初頭に発明された。孔版画の技法で、シルクなどもメッシュの網目から色を染み出させて紙や布にその色を移し取る技法です。色を染み出させない部分は塞ぎます。使用する色の数だけ版を重ねます。1950年代にアメリカのウオーホールなどが芸術分野で使用して、アート版画技法として広まりました。色を大量に染み出させれば、油彩絵具のような厚みも出せるので、マチエール(筆などで付けた絵具の質感)が美しいミッシェル・アンリには最適な版画技法です。
ミッシェル・アンリは花をメインに描く画家でビュッフェ、ブラジリエなどと共に20世紀フランス画壇を代表する画家です。絵画から幸福感感じられるので、フランスでは幸福の画家、ポピーを多く描くのでアメリカではポピーの王様と呼ばれています。透明感のある色彩は、宝石に例えられます。赤はルビーの色、ブルーはサワイアの色、緑はエメラルドの色、深みのあるブラウンはトパーズの色言われます。ミッシェル・アンリの絵画はパリ市近代美術館、スエーデン王室、モナコ公国、サウジアラビ王室等が収蔵しています。ギャルリー亜出果は1995年以来ミッシェル・アンリの日本総代理店として日本各地の有名百貨店、画廊でミッシェル・アンリ来日展を企画し、ミッシェル・アンリの作家自筆サイン入りオリジナル版画の制作、絵画版画の販売、著作権の管理をしています。
このオリジナルシルクスクリーン版画は、弊社(ギャルリー亜出果)が2002年に作家ミッシェル・アンリと共同制作しコンパクトサイズの4部作(美しいコクリコ。、カリフォルニアのポピー、ベニスの窓辺、ポン・ヌッフとノートルダム>です。ミッシェル・アンリが私の眼前でサインをいれました。サインを入れるスピードの速さに驚いた事を思い出します。
作品解説
一般的な色彩論では、赤と青を隣同士に置くと色同士が対立するので、美しくないと言われている。この絵画は青と赤で描かれている。青に白を混ぜたり、透明に近いブルーにして、対立を緩和している。濃い青は赤いコクリコのブーケから少し離れたキャンヴァスの左右上と右下にのみ使われていて赤い花びらの周りは白っぽいブルーになっている。ブーケの赤い色が鮮やかに浮上がっている。ベニスはブルーに描かれたように思えるが実は大部分が白く塗られてくっきりとその尖塔やドーム屋根がその美しい姿を表している。不協和音を調和させる為の工夫が様々な所に見られる。
ギャルリー亜出果 武田康弘