ミッシェル・アンリ 【ブルゴーニュの秋】オリジナルシルクスクリーン版画 作家自筆サイン入り【額付】
ミッシェル・アンリ 【ブルゴーニュの秋】オリジナルシルクスクリーン版画 作家自筆サイン入り【額付】
300部限定 メージサイズ52x65cm 額サイズ82x94cm 1985年制作
シルクスクリーンは20世紀初頭に発明された。孔版画の技法で、シルクなどもメッシュの網目から色を染み出させて紙や布にその色を移し取る技法です。色を染み出させない部分は塞ぎます。使用する色の数だけ版を重ねます。1950年代にアメリカのウオーホールなどが芸術分野で使用して、アート版画技法として広まりました。色を大量に染み出させれば、油彩絵具のような厚みも出せるので、マチエール(筆などで付けた絵具の質感)が美しミッシェル・アンリには最適な版画技法です。
ミッシェル・アンリは花をメインに描く画家でビュッフェ、ブラジリエなどと共に20世紀フランス画壇を代表する画家です。絵画から幸福感感じられるので、フランスでは幸福の画家、ポピーを多く描くのでアメリカではポピーの王様と呼ばれています。透明感のある色彩は、宝石に例えられます。赤はルビーの色、ブルーはサワイアの色、緑はエメラルドの色、深みのあるブラウンはトパーズの色言われます。ミッシェル・アンリの絵画はパリ市近代美術館、スエーデン王室、モナコ公国、サウジアラビ王室等が収蔵しています。ギャルリー亜出果は1995年以来ミッシェル・アンリの日本総代理店として日本各地の有名百貨店、画廊でミッシェル・アンリ来日展を企画し、ミッシェル・アンリの作家自筆サイン入りオリジナル版画の制作、絵画版画の販売、著作権の管理をしています。
このオリジナルシルクスクリーン版画はフランスの四季4部作(アルザスの春、カシスの夏、ブルゴーニュの秋、ノルマンディーの冬)として1985年にパリの版元で制作されました。パリの版元から直接2004年に購入した作品です。
作品解説
ブルゴーニュ地方の収穫前の葡萄畑を背景にバラ、ガーベラと葡萄が、クリスタル花瓶とクリスタルコンポートの入れられている。花はワインレッドで描かれ、葡萄は深みのあるブルーで描かれていて、重厚感のある秋のイメージと重なる。構図の美しさに特に心を奪われる。幾つもの三角形が重なって、遠近感を出すと同時に幾何学的な美しさが感動を呼ぶ。バラの花弁から盛られた葡萄の頂点、クリスタルコンポートの右端を結ぶ線とバラの花弁から真下に引いた線が描く3角形が中心となっている。遠景の教会の尖塔を頂点として、葡萄畑の列を辺とする2等辺三角形がいくつも構築されている。ガーベラの左端と教会の尖塔を結び、コンポートの右端と尖塔を結ぶ三角形も姿を現す。ガーベラの花、葡萄のコンポートもそれぞれ、三角形を含んでいる。三角形の安定感と重厚な色彩、オブジェの下の台も輝きの無い、青灰色で重みと安定感を与えている。豊穣な実りの秋だ。
ギャルリー亜出果 武田康弘