コレクション: フランス具象作家

フランス具象作家 ― 1960年代以降

1960年代以降のフランスにおいて、抽象や前衛芸術が国際的な潮流となる中でも、「かたちある世界」を描き続ける具象画家たちの系譜が確かに存在してきました。

20世紀初頭、パブロ・ピカソピエト・モンドリアンジョアン・ミロらによって切り拓かれた前衛芸術は、やがて抽象表現へと発展し、戦後には国際的な美術の大きな流れを形成しました。さらにその後、アメリカを中心とするコンテンポラリーアートの影響により、美術はより概念的で多様な方向へと展開していきます。

しかしそのような時代の中にあっても、フランスでは一貫して具象絵画の伝統が受け継がれてきました。ベルナール・ビュッフェアンドレ・ブラジリエベルナール・カトランミッシェル・アンリらに代表される作家たちは、人物や風景、花といった主題を通して、詩情と精神性に満ちた独自の世界を築き上げています。

彼らの作品は、単なる写実ではなく、絵画の本質を問い直すもう一つの現代性の表れともいえます。親しみやすさと深い芸術性をあわせ持つその表現は、時代や国を超えて多くの人々に愛され続けています。

本コレクションでは、そうしたフランス具象絵画の豊かな魅力をご紹介いたします。