Collection: ジョアン・ミロ

バルセロナ出身のエコール・ド・パリの代表的な画家。当社パリでシュールレアリスム運動に参加してシュールレアリスムの影響が濃厚であったが、その枠組みにとどまることなく独自のオブジェ形体を創造して、音楽的で楽しいミロ独自の抽象画の世界を形成する。絵画版画以外でも陶器や彫刻、野外彫刻壁画などにも活動を広げ、20世紀で最も偉大なアーティストに数えられる。

1893年 スペインのバルセロナに宝石時計細工職人の子として生まれる

1907年 バルセロナのラ・リョンハ美術学校入学

1912年 フランシスコ・ガリ美術学校入学

1915年 フランスのフォーブの影響を受けながらも独自の肖像画や風景がを描き始める

1918年 ダルマウ画廊で初めての個展開催

1919年 パリに行きピカソと交流 以降20年間バルセロナとパリを行き来する

1920年 ダダイムズ運動に参加する

1923年 写実から離れて記号的な絵を描き始める

1924年 アンドレ・ブルトンなどとシュールレアリスム運動に参加する

1926年 ロシアバレー団のロミオとジュリエット舞台装飾担当

1930年 パリ、ブラッセル、ニューヨークで個展 初めてリトグラフを制作

1931年 パリの画廊で初めてオブジェ彫刻展

1933年 初めてエッチングを手掛ける

1936年 フランスに亡命する

1940年 代表作の星座シリーズ制作 ミロ独自の図形的表現が確立する

    スペインのマジョルカ島に移住

1941年 ニューヨーク近代美術館が回顧展開催

1947年 初めてニューヨークを訪れ、大壁画制作

1953年 パリのマーグ画廊が個展開催

以降、世界的な画家としての評価と名声が高まり、欧米日本で回顧展展示会が開催されて、世界中の美術館で彼の作品の収蔵される。

 

1954年 ドイツのカイザー・ウエルフェルム美術館が回顧展開催

1960年 ハーバード大学の陶壁画作成

1962年 パリ国立近代美術館で大回顧展開催

1966年 東京と京都での大回顧展の為に来日

1967年 ニューヨークグッゲンハイム美術館にミロの壁画が設置される

1973年 サン・ポール・ド・ヴァンスのマーグ財団で彫刻、セラミック作品による個展が開催される。ニューヨーク近代美術館で「ニューヨーク近代美術館のミロ・コレクション」展が開催される。

1975年 バルセロナのモンジュイック公園内にホセ・ルイス・セルト設計によるジョアン・ミロ財団-現代美術研究センターがオープンする。

1979年 マーグ財団で絵画、彫刻、素描、水彩による回顧展開催。

1983年 バルセロナのミロ財団で1920年代の絵画による「ジョアン・ミロ:Anys20」展が開催される。パルマ・デ・マジョルカの自宅で逝去。

 バルセロナのジョアン・ミロ美術館には1万点以上の作品が収蔵され、パリのポンピドーセンター、ニューヨークのメトロポリタン美術館など世界中の美術館の作品が収蔵されている。