
2004年作品
透明感のあるブルーを背景にクリスタルの容器に入れられた薄いピンク色の野バラとスモモが描かれている。背景のブリーは後ろから光を当たられた宝石のような輝きがある。イタリアブランドのジャン・フランコ・フェレは1989年~1996年フランスのクリスチャンディオールのクリエエイテイヴ・ディレクターを務めていた。その時、クリスチャン・ディオールがミンクの毛皮に宝石の色を付けて売りだそうとした。パリの人はミッシェル・アンリの色彩は透明感と輝きがある事をしっていた。ミッシェル・アンリのブルーはサファイア、赤はルビー、緑はエメラルと、黄金色はトパーズだ。クリスチャンディオール社はミッシェル・アンリを招聘して、ジャン・フランコ・フェレとミッシェル・アンリを3月間研究室に閉じ込めた。彼らは、見事な、ルビーの赤、サワイアの青、エメラルドの緑、トパーズの黄金色でミンクの毛皮を染め上げた、しかし、その為には非常に高価な染料を使用した為、販売のめどが立たなかった。試作品のミンクのコートはアラビアの金持ちが買ったらしい。この作品はサファイアの輝きを背景に描き、やはり透明感のあるクリスタル容器もサワイアブルーを反映している。クリスタル花瓶に収められた野バラと透き通るカスミソウ、クリスタルコンポートのスモモは薄いローズ色とワインカラーの上品な色彩をほどこされて、落ち着いた品格のある絵画となっている。たっぷりと光を取り込んだサワイアブルーの優美な輝きのある作品だ。
假屋崎省吾公式サイト假屋崎省吾xミッシェル・アンリ美の世界)
日本橋アートWEB展示会:假屋崎省吾&ミッシェル・アンリ:美の世界展
ホテル椿山荘東京:ミッシェル・アンリと假屋崎省吾:美の世界展